ゴキブリを殺しました ゴキブリが苦しみ抜いた床に寝そべります ゴキブリが出てきた毛布を被ります ゴキブリが歩いた枕で眠ります ゴキブリを殺しました 黒くて大きくててかてかして立派なゴキブリでした スプレーをかけたら死にま続きを読む “ゴキブリ”
投稿者アーカイブ:ひな香
輪郭
壊れかけのレディオという曲があるが私のラジオは壊れてしまったのかラジオじゃないレディオレイディオレイディオでもないCDデッキ違うアップルミュージックあれほどたくさんの音楽があるというのにあれほどなんでも聞かせているのにな続きを読む “輪郭”
銀色の夜 真っ黒の夜
夜には 銀色の夜と 真っ黒の夜があって シト シト シト シト 雨の夜も 月の光よ 雨粒 雨粒 雨粒たちを みんな照らして 銀色になれ 私は 窓を開け 目を瞑り 銀色の 月の子雨粒たちを すこし 部屋に迎え入れ 冷房の残続きを読む “銀色の夜 真っ黒の夜”
見送り
白い壁にうつる きいろくてしかくい光が 伸びて すうと消えてって 軋むドアの音 そぞろ そうか 君はしかくい陽だまりで ずうとここにあったのか そうやって 君は流れ星のように ほんとうの姿を見せたのか 君は しかくい陽だ続きを読む “見送り”
蝉
蝉 一ぴきだけで ミーンミーンとないている ミンミン蝉は こんなにも もの哀しいやつだったのかと ぼうっと聞いている 遠くで くま蝉のこえ 私は 一ぴきのミンミン蝉の 波打つ胸を思う 夏の湿度をゆらし 私の胸を打ちつける続きを読む “蝉”
本とお米と少しの私
今日一日は何もせず 本屋へ行って本を買い ほんの少しの本を買い 帰りにおいしいお米を買って 眠くなるまで過ごしていよう たくさんのさようならに泣きもせず あたたかい喜びだけを愛でていよう そうする自分を 優しく優しく撫で続きを読む “本とお米と少しの私”
いただきます
いただきます 君の世界にいるものを 私がこれから いただきます ああ おいしい おいしい 君の世界にいるものは どうしてかこんなにも おいしい 君の世界にいるものが どんどん私になっていく そのうち君も私になって おもし続きを読む “いただきます”
とびきりに明るいものが作りたい
君の 少なくとも半分くらいが私の中にいて 勝手に 私のからだを操るのが分かる なぜかあの人 なにかの一言 どれかの光景に 鳥肌を立てたり 血の気を引いたり 胸を拍打たせたり 突然話さずにおれなくなったり ふとえずいたり 続きを読む “とびきりに明るいものが作りたい”
這穢為
私は 自分のせいにしてほしいとか 思っていて でも 本気で自分のせいだと 思っている人がいて よくよく考えたら 私も 私よりはあなたのせいだと思ってる そうやって また誰かを踏み台にしてる どうしても私だけのせいとは思え続きを読む “這穢為”
美しいものは儚くて、汚れたものが生きる
泣くっていいことだ 悲しくて涙が出る それだけで 自分の泣き方が気になったりする 泣かなければ泣かないで 泣かないことが気になりはじめる 泣きやめば泣きやむで どうして泣きやんだのかと考えたりする 歌うっていいことだ 悲続きを読む “美しいものは儚くて、汚れたものが生きる”
こっちに来い
そんな いきなり無機物になられても困るっていうか いや困られましてもって話なんやろうけど だって前までここにいたやんか 私いると思って電話かけたんやって なんで なんで 私のせいってことにしてください そのくらい好きなの続きを読む “こっちに来い”
楽しみ
たくさん結婚してみたい 結婚しようと言われたら あら面白い乗ったワ と 言えそうな人と付き合って アナタシカイナイノ みたいな つまんないことはやんないで あなたがいるからこんなに自由 と 笑い疲れて眠っちゃうの 子ども続きを読む “楽しみ”