今日のこと 忘れたくない 星になりたいと思ったこと あなたを星にしたいと思ったこと 私はあなたの星になりたい 太陽でもなく 月でもなくて 小さな小さなひと粒の 星になりたい 星にしたい 一番星でも流れ星でもなくて 涙にも続きを読む “スター”
投稿者アーカイブ:ひな香
そのまま
がんばって 言うとおり 信じたいと思ってて あなたの言うとおり あなたが信じたいとおりに なるべくこんなに がんばるよ 私だって言うとおり 続きを読む “そのまま”
食べても食べても飢えているよ
食べても食べても飽きたりないんだ どれだけ食べたかヒトに言うのは恥ずかしい 食べても食べても燃えちゃうんだ こんなんじゃない あんなんじゃない こんなんじゃ終われない 食べても食べても食べようと思うんだ あれもこれもあな続きを読む “食べても食べても飢えているよ”
とおく とおく 遠足へ行ってしまったあなたへ
わたしは腰も痛くて あなたが水とお裁縫道具と1、2冊の小さな本と手拭いと それからマドレーヌ そういうものを持って遠足に行ったこと わたしはそれでも覚えていて 伏せる床の堅さに わたしはしがみついて祈ることしかできないけ続きを読む “とおく とおく 遠足へ行ってしまったあなたへ”
逃げない詩
目を覚ましたとき たしかに音はどこにもなくて 乳白色の肌触りのするひんやりした光が部屋にいた 乳白色は見えている一切のものと そうでない全てのこととの間にぬるっとした膜をつくっていて その内側で 全てのものは羊水に浮か続きを読む “逃げない詩”
寝息
よく 耳を澄ませて 聞く 寝息 この世の全ての音が重なった 黒 みたいなひとつの音 ながーい音に よく 耳を澄ませて 探している そこにある 濃淡を あなたがつけたひっかき跡と 深い深いどこかから来る寝言と 寝がえり み続きを読む “寝息”
換気扇
詩を書いてみてもいいですか と 室外機の音に訊いてみる ブーン これは私の部屋の音じゃない 詩を 書いてみてもいいですか 私はあなたに手紙を書いて 自分の字がとても好きになった 私の部屋には換気扇の音がする フワー 私は続きを読む “換気扇”
まるぽちとドライホモサピエンス、そして黒猫
彼女は部屋を右往左往する 頭を振ってみても太陽を直視はできないし 何度起き上がっても太陽は二度と巻き戻ったりしない 黒猫が静かに太陽を観ている 私は息を潜めて黒猫だけを見る 彼女は6畳の部屋の壁までも歩く 天井まで歩けた続きを読む “まるぽちとドライホモサピエンス、そして黒猫”
私は、ファッションで詩を書いているかもしれない
私は、ファッションで詩を書いているかもしれない ある人について、 「人の愛し方にセンスのある人」と言ってみて、 そうだと思ったが、 ”人”が何かも ”愛”が何かも ”愛”と”愛する”の”愛”が同じなのかどうかも ”センス続きを読む “私は、ファッションで詩を書いているかもしれない”
ぬくもり
誰かと一緒にいるんだね 私は昨晩涙を見たよ ひとりぼっちの涙を見たよ 「みんな敵だと思ってた」 そうだね 私も敵だと思う みんな敵だよ 泣かないで それでも私は涙を見ていた ひとりぼっちの希望の涙 絶望が別れる音がした 続きを読む “ぬくもり”
オリオーンの歌
言葉 なんにも聞こえない 言葉 なんにも出てこない 夜は風が気持ちいいよ それっていうのも冬だから 静かに歩いてみるんだよ なんにも鳴らさないように 体がなんだかすうすうして 地面のでこぼこを数えるよ いち、に、さん、し続きを読む “オリオーンの歌”
いつだってビジホ暮らし
換気扇の向こうから嵐の音が聞こえてる そこはあの日のビジホみたいなユニットバスで あの日のビジホに私物がたくさん たーくさん置いてあって 滑稽で 私はここに住んでいるというより借りていて だからおうちは別にあって (ま、続きを読む “いつだってビジホ暮らし”