恋愛

腐っていなさそうなものを食べること
息をするために鼻水を啜ること
お手洗いに行って便器を汚すこと
美容師の指に私の髪の毛だったものが
何本も何本も絡みつくこと
この人じゃなくあの人に会いに行くから
って古めのカミソリを使って毎回出る汚めの血
脇汗なんか掻きもしないし臭くもないですみたいな
顔しながら掻かなくちゃいけない臭い脇汗

恋愛っていうのは
そういうのとおんなじところに並んでて

一週間放置された死体に生きている
人間ホモ・サピエンスの本質を

想像しながらあなたの目を覗き込んだ時
そこには恋愛もなにもありません