蝉 一ぴきだけで ミーンミーンとないている
ミンミン蝉は こんなにも もの哀しいやつだったのかと
ぼうっと聞いている
遠くで くま蝉のこえ

私は 一ぴきのミンミン蝉の 波打つ胸を思う
夏の湿度をゆらし 私の胸を打ちつける
扇風機は力なく 私の胸は汗をかき
叫びたくなっている

ミーンミンミンミン
私はどこにいる
ミーンミンミンミン
これは私のなきごえか
ミーンミンミンミン
ああ 自分のことばかり
自分のことばかりで終わっていく
これは虚しさか