うみの道理



あなたは私が悲しい詩を書くと思っているのでしょうが
そんなあなたを詩に書きたい

溢れんばかりのみずを静かに湛えたうみ
私も、隣に座る飲ん兵衛も、みんなうみにぶらさがっている
そんな、みんなの宙ぶらりんの足をてとらぽっどにして、
そうしてそこに、あなたがにこにことすわっている

かもめを見てはかもめだと言い
からすを見てはからすだと言い
小さなみずしぶきも逃さずその身に受け止めて
のぼりしずみゆく、そらの色を見逃してやって
そうしてあなたは、宙ぶらりんの者どもと対峙することになっている

あなたは私を選んでなみだを飲ませたが
それがうれし涙かかなし涙か分からないで
しょっぱいみずをよく飲んで
私はそうして生きている

あなたは私が悲しい詩を

そんなあなたに詩を書いた